「君が為 尽くす心は 水の泡 消えにし後は 澄み渡る空」…岡田以蔵(1838〜1865)の辞世の句。(死ぬ時に残す俳句、和歌) 岡田以蔵は幕末の動乱期に「人斬り以蔵」と幕府や人々から恐れられた人物です。武市半平太(土佐藩士、土佐勤王党の党首)に従い、土佐勤王党に加盟してから、以蔵の「天誅」と称した暗殺者としての人生が始まりました。しかし、1863年、8月18日の政変後、土佐勤王党の弾圧があり、武市が投獄されました。(後に切腹)以蔵も捕らえられ過酷な拷問の受けたのち、1865年、以蔵は討ち首、晒し首となりました。 一説では、武市が学の無い以蔵を利用し、暗殺の道具として使ったと言われています。また、武市は(投獄中に?)以蔵が拷問の末、全てを自白するのを恐れ、薬屋に頼んで、毒物を入れた寿司を投獄中の以蔵に差し入れしたそうです。我が師の差し入れに何も疑問も持たず食べてしまったのですが、以蔵の体は毒物を受け付けず、嘔吐を重ねる内に毒物が入ってたと気付き…武市の意図を知ったのです。それまでは堅く閉ざしていた口を開き、罪を自白したのです。裏切られたと気付いて。 そのせいか本によっては、辞世の句を武市に対する恨みだと書いてありましたが…みなさんは、どう思いますか? 明日は『く』です☆