近頃めっきり寒くなってきましたね☆私はこの季節になると江戸川乱歩さんの本を読みたくなります。今日は、その話をします☆
私の通っていた小学校は、鉄筋コンクリートと、あまり使用しない古い2つの校舎がありました。私はその、古い校舎の図書館が好きで、授業中、よく脱走して図書館にいました。(先生、ごめんなさい…)子供ながらに、サボりとはいえ、本を読んでいる子供を叱らない事を知ってたんです(笑)新しい校舎にも勿論、図書館はあったのですが、何かしら授業で使われていたし、何より、木の匂いがして、窓から大きな柳の木が見える、その図書館の方が居心地が良かったのです。そしていつも、江戸川乱歩さんの探偵シリーズを読んでいました。物語も、古めかしい挿絵も、大好きでした。
そんな日々を過ごしている時、江戸川乱歩さんの探偵シリーズ以外の本を発見!そこで読んだのは「芋虫」「人でなしの恋」「パノラマ島綺譚」などでした。無垢だけど残酷で、見てはいけない人間の本性を見た様な…。読んだ時の記憶はボンヤリしていますが、怒られる気がして、母親に言えなかったのを覚えています(笑)多分、何も理解しないで読んでいたのですが、子供の読む本では無いのは分かってたのかなぁと思います。実際に数年後、同じ物語を読んだ時、「こんな話だったんだ」と思いました。その時初めて話の内容を理解した様な気がします。そして更に、年々、捕らえ方や感じ方は変化してきます。歳をとると涙もろくなるといいますが…本当にその通りで(笑)毎年、新しい気持ちになって読んでます☆
今でも、他の作品も含め再度読むと、江戸川乱歩さんが好きだなぁと再確認します。作品によって、血液の色の「あか」とゆう色をイメージした時に「赤」だったり「朱」「紅」や「えんじ」だったりと、物語の空気や湿度を変えれる方だなぁと思います☆あと、言葉使いも好きだし…作品に出てくる女の人は憧れの対象になる人が多いです。何故か柔らかそうで…妖しくて賢明だったり、真逆の無知で溺れる感じの人も、何故か憧れます☆
有名な作家さんなので読まれている方は多いと思いますが、まだの方は是非、読んでみて下さい☆
また明日もお楽しみにっ☆